『功利主義論』サポートページ企画です。今回は、J.S.ミルが存命中の歴代イギリス国王についてまとめました。

J.S.ミルは、ジョージ3世治世の後期に生まれ、ジョージ4世とウィリアム4世の治世を経て、ヴィクトリア女王治世の前期に亡くなりました。生涯で、4人の君主の治世を経験しています。

ジョージ3世から見ると、ジョージ4世とウィリアム4世は息子に当たります。ヴィクトリア女王は、ジョージ3世の孫に当たります。

以下、各国王について個別に見ていきましょう。
ジョージ3世(George III)
- 在位:1760年10月25日 – 1820年1月29日
- アメリカ独立戦争、ナポレオン戦争期の国王。ミルが生まれたとき(1806年)はすでに統治後期で、精神疾患による摂政政治が行われていました。
- 22歳で即位。ハノーヴァー王朝で初のイギリス生まれイギリス育ちの王だったため、「愛国王」(Patriot King)であることを求められ、その気負いからかえってイギリス政治に混乱をもたらしたとも評されます。
ジョージ4世(George IV)
- 在位:1820年1月29日 – 1830年6月26日
- 1811年から摂政王太子(Prince Regent)として実質的に国政を担っていました。在位中にはカトリック解放問題やジョージアン文化の最盛期が見られました。
ウィリアム4世(William IV)
- 在位:1830年6月26日 – 1837年6月20日
- 海軍経験があることから「船乗り王」(Sailor King)と呼ばれた国王。第一次選挙法改正(1832年)を成立させ、立憲君主制の発展に大きく寄与しました。
ヴィクトリア女王(Queen Victoria)
- 在位:1837年6月20日 – 1901年1月22日
- ミルが活躍した時代の大半をカバー。彼女の在位期は「ヴィクトリア朝」(ヴィクトリア期/ヴィクトリア時代)と呼ばれ、産業革命の完成・帝国の拡張・道徳的価値観の確立が進みました。
- 二人の先王が世継ぎに恵まれなかったことから、ジョージ3世の孫に当たるヴィクトリアが18歳の若さで王位につくことになりました。
- 1870年にフランスで第二帝政が廃止されたことなどもあって、一時はイギリスでも「共和制運動」=王室廃止の声が盛り上がりを見せますが、女王が積極的に国民の前に姿をあらわすようになることで、共和制運動は下火となり、帝国の拡大も相まって、むしろ「七つの海を支配する大英帝国」の象徴として絶大な人気を博するようになります。




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