CSS組版ができるVivliostyleについて

『Web技術で「本」が作れるCSS組版Vivlostyle入門』を読んだので、紹介します。

私も本書を読むまで知らなかったのですが、Vivliostyle(ビブリオスタイル)という、CSSで版下の作成ができるソフトウェアがあるそうです。

通常、本を作る時は、InDesignなどのDTPソフトを用いて版下を作成し、印刷所に入稿するわけですが、それをCSSの技術を用いて作成しようというわけです。CSSというのは、Webページを作るときにHTMLと一緒に使うあれです。

そしてVivliostyleはそのCSS組版を実現するためのソフトウェアです。(ちなみにCSS組版用のソフトウェアはVivliostyle以外にもいくつかあります。)

Webページというものは巻物のように縦に延びていきますが、それをVivliostyleは用紙サイズに合わせて分割します。分割した状態でPDFを書き出せば、それを印刷用の版下として使うことができるという仕組みです。(本書p.12)

基本的には、紙の書籍向けでの話ではあるんですが、下記の通り、EPUB出力(リフロー型)も可能になったそうです。(まだ課題が残るようですが)

元々Markdownで記述することを基本としているため、整理原稿用の元データがあれば、それを紙の書籍用のデータへと流し込んだり、リフロー型の電子書籍用のデータへと流し込んだりできるので便利ですね。

参照:
Vivliostyle — 楽しく CSS 組版!
https://vivliostyle.org/ja

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