『小さな出版社のつづけ方』を読みました

『小さな出版社のつづけ方』

永江朗『小さな出版社のつづけ方』(2021、猿江商會)

『小さな出版社のつくり方』の続編です。今回は9つの出版社+1軒の書店が取り上げられています。

パブリブ / ブルーシープ / 三輪舎 / フリースタイル / 左右社 / アタシ社 / 夕書房 / 港の人 / 荒蝦夷 / 往来堂書店

前著同様、実に多様な生存戦略、ビジネスモデル、働き方、仕事の進め方があって、面白いなと思いました。コロナ禍の影響も様々だったりします。

今回の本を特徴づけるというほどでもないのですが、いくつかの出版社で著名人とのつながりが重要なファクターになっているところがあるとの印象を受けました。ただ、著名人とのつながりがないとダメという話でもなく、他方で、組版やカバーデザインを自作しているという話や、地方に拠点を置く会社などもあり、勇気づけられるところではあります。

また、「小さな出版社が自社刊行物の売り上げ以外で稼ぐことは特殊なことではない」と著者が述べているように、出版事業の傍らで、他の事業も手掛けているところがあったのも興味深い点でした。

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