北尾修一『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』（2022, イースト・プレス）
百万年書房の北尾修一氏による出版事業のススメ、編集ノウハウの紹介。名編集者たちとのトークイベントの内容も盛り込まれています。
著者に執筆依頼の手紙を書くだとか、出版契約（書）だとか、著者ともめたらだとか、出版後のトラブル（クレーム）対応だとか、実に具体的で現場感を感じます。
印象に残ったところ。
「本づくりは、自称コミュ障の人でもできます。（略）身も蓋もないことを言いますが、そもそも話が上手で、自分の気持ちや考えていることをうまく伝えられる人が、わざわざ本をつくろうと思うわけがありません。著者も、編集者も、みんな基本的には世の中でうまくやれない人たちです。周囲への違和感や、発信したいことを抱えつつ、うまくそれを話せない人が集まるのが本づくりの世界です」
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