読書日記、書評、本の紹介など
『読書バリアフリーの世界』
野口武悟『読書バリアフリーの世界 大活字本と電子書籍の普及と活用』を読みました。 大活字本を中心に、読書バリアフリーについて扱った本です。大活字本とは、一般的な書籍よりも大きめの文字サイズ(14~22...
『イギリス哲学者の英語』
秋元実治『イギリス哲学者の英語 通時的研究』(開拓社、2023) ベーコン、ホッブズ、ロック、ヒューム、ミル、ラッセル――6人のイギリスの哲学者が使う英語、その文法的、文体的特徴を見ることで、英語表現...
中山元訳『功利主義』の検証
日経BPクラシックスの一冊として、J・S・ミル著、中山元訳の『功利主義』が2023年11月に上梓されました。 小社ではこれに先立ち、2022年7月に奥田伸一訳『功利主義論』を上梓しており、この本では、...
CSS組版ができるVivliostyleについて
『Web技術で「本」が作れるCSS組版Vivlostyle入門』を読んだので、紹介します。 私も本書を読むまで知らなかったのですが、Vivliostyle(ビブリオスタイル)という、CSSで版下の作成...
出版の未来 8つの思考実験
『オックスフォード 出版の事典』(2023, 丸善出版)に、「8つの思考実験」というものが書かれていたので、紹介したいと思います。 本書では「出版の未来を予測できなくても、それについて考えることはでき...
『ハンチバック』を読みました
第169回 芥川賞受賞作、市川沙央『ハンチバック』を読みました。 著者自身、重度障害者で、作中の主人公も重度障害者。しかし、お行儀よい障害者像を裏切って、冒頭から「都内最大級のハプバに潜入したら港区女...
『J・S・ミル』を読みました
『自由論』、『功利主義』(ともに岩波文庫)、『代議制統治論』(岩波書店)の翻訳者でもある関口正司による『J・S・ミル 自由を探求した思想家』(2023, 中公新書)を読みました。 考えてみれば、新装版...
『卍とハーケンクロイツ』
中垣顕實『卍とハーケンクロイツ―卍に隠された十字架と聖徳の光』(2013, 現代書館) 卍(まんじ)は英語でswastika(スワスティカ)というらしい。ナチスのシンボル「ハーケンクロイツ」(鉤十字)...
『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』を読みました。
『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』 北尾修一『いつもよりも具体的な本づくりの話を。』(2022, イースト・プレス) 百万年書房の北尾修一氏による出版事業のススメ、編集ノウハウの紹介。名編集者た...